
吉田運輸株式会社さまは、首都圏エリアを中心に展開する運送会社です。高い機動性を活かし時間単位で配送を請け負うスポット運送など、独特のサービスが取引先様から重宝されています。業種柄、社員同士が一同に会する機会が少ない状況を補うため、様々な工夫により携帯電話を活用しています。
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吉田運輸株式会社さまは、先代社長である吉田勝治常務取締役のお父さまが創業されました。きっかけは、某大手菓子メーカー社長の運転手としてアルバイトをしていた時に声をかけられたこと。これを機に、お菓子の配送事業を開始し、経済成長と共に規模が拡大。トラックの台数も増えていきます。そして1979年、杉並に本社拠点を設立し吉田運輸として本格的に運送事業をスタートさせました。
以後、先代社長の急死など幾多の危機に見舞われながらも事業を継続。現在は埼玉県所沢に拠点を移し、首都圏を中心に関東全域で営業展開しています。
トラックの保有台数は16台。このうち、平ボディと呼ばれるオープン形式タイプの荷台を持つ車両が13台を占めていることから、フロア材や外壁といった住宅の内装関係、鋼材などをメインに扱っています。この他、小型クレーンを装備したユニックタイプや、荷台のサイドパネルが跳ね上がるように開くウイング車なども揃えており、取引先様からの幅広いニーズに応えています。
同社では、15名のドライバーが日々の配送活動に従事しています。配送先は1カ所で終了することはなく、数カ所を回ることがほとんど。さらに、従来のような1日貸し切り便ではなく利用した時間で運送費を設定した独自のスポット運送プランなども提供しているので、急な配送依頼も少なくないといいます。
こうした業務体制下でスムーズに配送作業をこなしていくためには、運送状況を的確に把握してドライバーへ配車指示を出すことが必要です。吉田運輸さまでは、各配送先での作業完了報告や本社からドライバーへの指示などのやり取りをソフトバンクの携帯電話を通じて行っています。
ソフトバンクの携帯電話で実現されている吉田運輸さまのコミュニケーション体制は以下の通りです。10台の回線を導入し、配車を管理する吉田様が1台を利用して残り9台を配送中も密に連絡を取り合うことが必要なドライバーへ渡しています。
基本的に連絡手段はメールが中心です。ドライバーからは作業完了や次の配送先へ向かう報告メールが逐次送信され、吉田さまからは急な配送依頼の連絡、取引先と打ち合わせた内容や変更事項などを指示するメールが送信されます。メール中心の連絡体制を採用している理由は、「通話ではメモしなければならず、運転中はメモを取るどころか今は携帯電話を使うことも禁止されています。メールであれば、いつでも連絡を入れることができ配送先の住所や名前をしっかりと確認できます」(吉田さま)とのこと。
さらに、注目できる点は、この会社とのやり取りが全ドライバーで共有されていることです。携帯電話に搭載されたメールのグループ化機能で同報送信されるようにしているのです。「5年ほど前に、ドライバーのモチベーションアップと勤怠チェックを目的に携帯用メーリングリストとして導入した仕組みです。文字として仲間の仕事状況が見えるので、『あいつが頑張っているなら』とドライバーの士気も高まりました」と吉田さま。迅速で丁寧な作業は取引先からも高く評価されています。
この仕組みは、ソフトバンク導入以前から整えていたもの。当初は、「ドライバー個人の携帯電話を業務に使用していました。通信コストも社員の自己負担となっていましたが、ほぼ全員がパケット定額に加入しており、携帯用メーリングリストを運用する上では何も問題はありませんでした」(同前)。
しかし、スポット運送プランに対応することが多いドライバーは荷主と電話で連絡を取り合うため通話コストがかさむなど負担感が大きく、また通話料を気にして重要な連絡事項の伝達なども遅れ気味になるといった課題を抱えていました。これを改善しようと、会社契約の携帯電話をドライバーへ支給することを決めました。吉田さまは、「それまで個人負担だった携帯電話の通信コストを会社が払うわけですから、会社にとってはコスト増となります。少しでもコストは安いにこしたことはありませんから、最も負担が抑えられるソフトバンクさんを導入しようと判断しました」と話しています。
「毎月の通信コストは2万円前後です。10台とも『ホワイトプラン』での契約で、それが約1万円と荷主様との連絡などが1万円程度といった具合です。この分、会社にとってはコストアップとなったわけですが、ソフトバンクさん同士の端末なら通話が無料ということで、コミュニケーションが強化されたことを考えれば十分に許容範囲ではないでしょうか」と吉田さま。「不明点や荷主先までの道順など、些細なことでもドライバー間で密に連絡を取り合うようになり、作業の正確性が向上しています」。
実際、明細では無料通話分で6〜7万円を使っているドライバーもいるとのことで、ソフトバンクの携帯電話がフルに活用されています。
また、不測の事態が発生した場合に、連絡が入るスピードが速くなるなど、リスクヘッジの点でも役立っているといいます。「以前は、荷主様でない納品先で契約外の配送を頼まれることがあり、個人携帯を利用していた当時は会社に連絡せずに無償で運んでしまうケースもありました。今は会社の電話であるためか、すぐに電話してきます。本社側で対応することができるので、ビジネスチャンスの拡大にもつながります」(同前)。
同社のドライバーは関東近県を縦横無尽に走り回っていますが、「電話がつながらずに困ったという話は出ていません。特に心配はしていませんでしたが、電波エリアは問題ないですね」(同前)とのこと。今後の活用については、やはり運送業者だけに11年4月に施行されるアルコールチェックの義務化に際し、携帯電話による遠隔点呼に興味を持たれています。加えて、ドライバーの手書き日報を吉田様自らがPCに打ち込んでいる作業を、スマートフォンや携帯電話などで自動化したいとも考えているそうです。
「携帯電話が日報入力の代わりになってくれたら、ドライバーも私も楽になりますね」と吉田さま。「ただ、手書きのメリットもあって、荒れている字を見ると『配車がきつかったかな』など文字の状態から微妙な心理状態も読み取れます。デジタルとアナログを上手く使い分けていきたいです」と話を締めくくってくれました。
| 会社名 | 吉田運輸株式会社 http://www.yoshidaunnyu.com/ |
|---|---|
| 所在地 | 埼玉県所沢市美原町1-2918 |
| 従業員数 | 18名 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 概要 | 首都圏を中心に関東全域を営業エリアに展開している運送業者。住宅建材メーカーなどを主な取引先に、幅広いニーズに応えています。 |
※記載内容は2010年12月現在のものです。

